KANYE WEST / ALL FALLS DOWN

ちょっと間が開きましたが引き続きCHRIS MILK監督作品。KANYE WESTのPVは2本監督していて、そのうちの1本「ALL FALLS DOWN」を紹介。「飛行機で旅立つ彼女を見送りに来た彼」というありきたりなストーリーではありますが、作品ファイル188とはまた違った映画的ショットの連発。彼氏役のKANYE WESTの一人称視点が多用されていて、スローで揺れるカメラが気持ちいい。派手さは微塵もないんだけど要所要所で魅せてくれます。トイレの鏡の前で歌うシーンとか大好きなんですが、これって「リング」の呪いのビデオ見て松嶋菜々子が言ったように「この角度だとカメラが映るハズ」ですよね*1。不思議。そして迎えたラストの1カット。これがまた決まり過ぎ。


もう1本のPV「JESUS WALKS」は現在ヒット中で、最近よくMTVとかで流れています。こちらは比較的派手な映像のオンパレードです。シーンによってカメラのレンズカラーが変わる所なんかはソダーバーグの「トラフィック」を彷佛とさせますし、ラストで燃える十字架を背負うKKK(だよね?)のシーンなんて、デレク・ジャーマンみたいで圧巻。ちなみにこの曲のPVはなぜか3バージョンも存在して、それぞれ監督が異なるようです。KANYE WESTのオフィシャルサイトで全て閲覧可能。


監督:CHRIS MILK(監督ファイル063
音楽:KANYE WEST
タイトル:ALL FALLS DOWN
DVD:不明
視聴サイト:chrismilk.com
関連サイト:KANYE WEST OFFICIAL

*1:アレは鏡じゃなくてガラスなんだよね?そんで手前に映る「手」は別人がまねているんだよね?多分。