PUBLIC ENEMY / FIGHT THE POWER

89年作品。メンバーを先頭にした黒人の集団によるデモ行進をドキュメンタリーとして記録したPV。「権力と戦え」「暴力を止めろ」等のプラカードを挙げたそのビジュアルメッセージは単純明快にして圧倒的な迫力で見る者に訴えかける。


PEの音楽とはすなわちメッセージに他ならない。しかし英語を話せない者にとって、それらのメッセージを理解する事は容易ではない。しかしPEは音楽とは別にビデオという表現を併用する事でこの難題をあっさりクリアにした。彼等のPVを見る事は、彼等のメッセージを「見る」事でもある。


スパイク・リー監督による映画「DO THE RIGHT THING」の主題歌としてだけではなく、劇中で起きる暴動のきっかけとなる重要な役割を果たしたこの曲は、90年の幕開けを華々しく飾り、私を含む多くの人をHIP-HOPに目覚めさせた。ちなみにターミネーターXとプロフェッサー・グリフが着ている学生服は京都で買ったものらしい。渋い。


監督:SPIKE LEE(監督ファイル015
音楽:PUBLIC ENEMY
タイトル:FIGHT THE POWER
DVD:不明
視聴サイト:捜索中(ご存じの方、連絡願います)